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2013年10月26日 (土)

チーズは探すな!/ディーバック・マルホトラ

Photo「きみは考えたことがあるかい?
なぜ変化が避けられないものなのか?
なぜ迷路はこういう形なのか?
なぜ迷路があるのか?
なぜネズミは一生チーズを探し続けなければいけないのか?
そしてチーズが消えているのを見て、
『誰がチーズを動かしたんだろう?』ってね」

世界的大ベストセラーになった『チーズはどこへ消えた?』という本がある。

すぐに読めるし、ビジネスの本質をついているということで、企業研修などでも多く使われている。

この本が明らかにしたのは、

「変化は起こるものだ。

私たちはただすわったまま変化に対して文句を言うこともできるし、 変化の波に乗ることもできる。

変化を恐れてはいけない。変化を受け入れよう。

迷路の中で起こることは、私たちにはコントロールできない。

私たちにコントロールできるのは、変化に対する反応だけだ。」

というもの。

確かに今のような変化の激しい時代で生き抜くには、変化対応していかなければならない。

では、本書はそれを否定するものなのか?

読んでみると、否定というより補足するものといった方がよいような気がする。

そして前提を疑ってみることも必要ではないかと訴える。

確かに、人生の大きな変化になかなか対処できずにいる人々にとって、『チーズはどこへ消えた?』は実に魅力的な読み物だ。

私たちはあの本のおかげで、起こる変化を受け入れる必要があること、変化は自分たちにはコントロールできないということ、前に進んで変化に順応する力をみつける必要があることを学んだ。

しかし、本書はこう訴える。

たとえ、変化への順応が唯一の実行可能な選択肢に思えても、ただやみくもに、熱心に変化を受け入れるだけではいけない。

その前にすべきことがある。

なぜ変化を余儀なくされているのか、

今後の生活を自らの手でコントロールするにはどうすればよいか、

自分たちが追い求めているゴールは正しいかどうか、

他人が設計した「迷路」から脱出するために必要なのは何かを、きちんと理解しなければならない。

つまり、成功や幸福を手にするには、変化に順応するだけでは足りないと訴える。

思い込みに挑戦し、環境を新たに整え、自分自身でルールをつくることが必要だと。

変化に順応するのではなく、変化を創り出すことが必要だと。

そうしないと、一生チーズを探すだけの人生になってしまう、と訴える。

確かに、今の課題になっている、キャリア開発、イノベーション、起業、創造性、問題解決といった分野においても、個人の成長という分野においても、成功に必要なのはまさにそういう能力である。

前提を疑う、という視点を与えてくれる本である。

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