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2013年11月 2日 (土)

中国人と日本人/邱永漢

Photo  一口でいえば、日本人は職人的気質の国民であり、中国人は商人的性格の国民である。職人は自分の仕事とか、仕事の出来栄えに対しては一家言を持っているが、それ以外のことについてはほとんど意見を吐かない。国際会議に出ている日本人の演説をきいて、日本人には主体性がないとか、自己主張がないという批判をよくきくが、職人に自己主張を期待するのはないものねだりであろう。職人は政治や外交についてはもともと関心がないし、意見もない。その代わり自分の守備範囲内の物のつくり方やできあがった製品の完成度に関しては、仕事熱心なだけに一家言も二家言も持っている。

著者によると、日本人は職人気質の国民、中国人は商人的性格の国民だという。

これはある意味、当たっているかもしれない。

確かに日本人は小さな改良や改善が得意だ。

料理人でも、大工でも、機械工でも、コンピュータ技術者でも、世間を驚かすような大発明は滅多にやらないけれども、小さな改良や手直しを怠らないので、消費者が喜んでくれるような商品が次々とできてくる。

最近話題になっている〝おもてなし〟も、職人気質との関連が強い。

接客を究めると、おもてなしになる。

オタク文化もそうである。

自分のやっていることがお金になるかどうかは関係なく一つのことにのめり込む。

そこにあるのは、究極の自己満足の世界である。

これはおそらく日本独自のものなのだろう。

今後世界はますますグローバル化してゆくだろう。

そんな中で勝ち抜くためには、日本人の特質である職人気質という強みを最大限生かすことであろう。

それらを生かした商品やサービスを提供できる企業が生き残っていくのではないだろうか。

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