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2013年11月15日 (金)

人の心がまるごとわかる心理学/植木理恵

Photo  先日、あの有名な「白虎隊」の子どもたちが通っていた、会津若松の寺小屋を訪れる機会がありました。私はそこで大ショックを受けたんです。それはなんと、「ならぬものは、なりません」……これが当時の子どもたちに教えていた教義だったのです。「なせばなる」の正反対じゃないですか。
 しかし私は、こっちのほうが、何だかしっくりくるなと思ってしまいました。全力を尽くしても、必ずしも何もかも達成できるわけではないのが人生。だからこそ後悔のないように、人事を尽くして天命を待つ。その哲学こそが、あの若い少年隊に最後までお城を守らせ、潔く自刃にまで至らしめたメンタリティーにつながっているのだと感じ入りました。

人を勇気づけようとして「なせばなる」という人がいる。

その言葉によって鼓舞される人もいるかもしれないが、逆効果になることも多い。

なぜなら、現実は「なせばなる」というほど単純なものではないから。

むしろ、どんなに頑張ってもどうしようもない事柄の方が多いかもしれない。

そのような現実が痛いほどわかっている人に対して「なせばなる」と言ってもしらけてしまうだけである。

しかし、常に悪いほうにばかり考えるということも問題がある。

そのような人は、最低の結果を招くことしかやらない傾向がある。

最初からあきらめてしまい、最高レベルを追求しない傾向がある。

「頑張ってもどうせダメなんだから」と最初からあきらめてしまう。

つまり「なせばなる」というのも問題があるし、「頑張ってもどうせダメ」というのも問題があるということ。

その意味で、「ならぬものは、なりません」という言葉。

この考え方は非常に合理的である。

全力を尽くし、あとは天命を待つをいう考え方である。

開き直りともとれる考え方だが、この方がスッキリする。

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