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2013年11月16日 (土)

日本人はなぜ足元を見られるのか?/杉江弘

Image 一九九九年二月、サッカーの日本男子代表チームをトルシエ監督が率いてフランスで合宿中のことである。宿舎に帰ろうと道路を歩いていた選手たちが車も来ないのに横断歩道で停まっていたので、トルシエ監督がなぜ渡らないのかと尋ねた。すると、選手たちは当然のように「赤信号ですから」と答えたという。トルシエ監督はそれを聞いて、個人の意思がなく集団や規則を重視する日本の文化、教育システムを変えて意識改革をしなければ勝てないと思ったそうだ。

車が通らないのに赤信号で止まるのは日本人だけ、と著者は言う。

これは私も実感したことがある。

これまで、イスラエル、ギリシャ、オランダ、韓国、ロシアに行ったことがあるが、確かに赤信号でも左右見渡して車が通らない場合、みんな平気で道路を渡っている。

赤信号であれば必ず止まる、これは、日本だけの特異な現象である。

考えてみれば、信号機は車社会でのスムーズな通行のために人間自身が創り出したものである。

したがって、車がどこからも来ないのに赤だから渡らないという行動は、人間が逆に機械に支配されているとも言えるであろう。

逆に考えれば、青信号でも車が止まらないということもあるわけだから安心しきって渡ってはいけないのである。

危険か危険でないかは、自分の目で確かめて、確認したうえで行動する。

この当たり前のことが日本人は意外とできていないということの象徴が、この赤信号では必ず止まるという行動に表れているといえよう。

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