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2013年11月23日 (土)

プレイング・マネジャー/本間正人

Photo  アメリカの野球でも、Playing Managerという言葉を使わないことはないのですが、Player-Manager というのが、より一般的な呼称です。大リーグでも、過去に何人か実例があります。
 しかし、ビジネスの世界で、
He (She) is a playing manager.
 と言っても通じません。米国でマネジャーと言えば、それは当然マネジャー専任者を指し、それほど、プレイヤーとマネジャーの役割は異なるものだと認識されているわけです。
 ところが日本では、課長クラスの管理職はほとんどと言ってよいほど、プレイング・マネジャーばかりです。私が研修を担当している企業でも、マネジャー専門でやっている課長さんと言えば、大きなメーカーの工場の製造課長くらいのものです。この場合には、部下が100人以上いて、10名以上の職長・班長を率いるような役割です。

私が関与している中小企業の部長、課長クラスを見ていると、ほとんどの場合、プレイング・マネージャーである。

ところが、米国のビジネスの世界でプレイング・マネージャーはいないという。

いや、そもそもそのような言葉もない。

「Playing Manager」とは和製英語であると。

これを読んで、やっぱりそうなのか、と思ってしまった。

そして、プレイング・マネージャーということばに日本の企業のもつ問題が表れているように感じる。

マネジメントの仕事をしながら、部下と同じ仕事をする。

営業課長であれば、部下のマネジメントをしながら、同時に、自らも部下と同じ営業の仕事をする。

そして、もっと実態を見てみると、中小企業の場合、部長や課長という役職はついているものの、やっていることは部下と同じ。

そもそもマネジメントなんかやっていない、という人が多く存在する。

いわゆる「名ばかり管理職」である。

どうしてこのような形になってしまうのか?

仕事が多すぎるというのももちろんあるであろう。

しかし、むしろ問題は、部下に仕事を任せることができないというところにあるのではないだろうか。

現場の仕事が多すぎる、ということを、マネジメントの仕事から逃げる言い訳の材料としているのである。

そして、上司が仕事を抱え込んでしまうので、部下はいつまでたっても成長しない。

これが実態ではないだろうか。

私はマネージャーとはある種の専門職だと考えている。

エンジニアやカメラマンという専門職がいるのと同様に企業にはマネージャーという専門職がいるのである。

そして多くの中小企業には実はマネジメントがない。

部長、課長という役職の人はいるが、彼らはマネジメントなんかやっていない。

単なる「上司」である。

マネジメント不在で企業が成長することはできない。

マネジメントとは何なのか?

この課題にしっかりと取り組む必要があるのではないだろうか。

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