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2013年11月18日 (月)

戦術と指揮/松村劭

Photo  十八世紀初期、プロシャ建国功労者フレデリック・ウイリアム皇太子は戦陣において一人の少佐をよんで詰問した。
「なぜ、お前は作戦に失敗したか?」
 少佐は「私は皇太子からの直命のとおり作戦しました。間違っていません!」
「階級はなんのためにあたえてあるのか? 命令違反するときを判断できる者にあたえられているのだ。規則どおり、命令どおりするだけなら、貴様は将校ではなく、兵士でよい」とウイリアム皇太子。
 これ以来、軍隊の階級の意義は、この考え方が世界の常識となっている。

軍隊というと上位の命令に絶対服従という印象があるが、階級によってはそうではないことをもとめられることもあるという。

これは面白い。

つまり、現場の状況によってはトップの命令を自らの権限のもと、変えてもよいという。

そしてそのために階級が与えられているという。

しかし、考えてみたら、これは非常に合理的な考え方である。

現場のことが一番わかるのは現場の人間である。

もしトップの命令をそのまま実行すると負けてしまうと判断されたならば、それは自らの責任をかけて命令を変更することの方が合理的だ。

この権限が、ある階級には与えられているという。

これは軍隊に限られたことでなく、企業という組織も同様である。

トップの命令をそのまま実行するのではなく、自律的に現場で判断し実行していかなければ、変化の速い今の時代、勝ち抜くことはできないのではないだろうか。

また、そんな人材が求められているということではないだろうか。

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