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2013年11月30日 (土)

高井戸の蛙、世相を覗く/江上剛

Photo  上海万博が終了した。入場者数が七千三百万人を突破した、と中国は大成功を連呼している。日本の大阪万博の入場者数六千四百万人を抜いたからだ。
 しばし待て。日本は一億人(当時)の人口で、六千四百万人が万博を体験した。中国は、十三億人のうちの七千三百万人だ。日本の六四%に対してたったの五・六%だ。圧倒的に万博を体験できなかった人のほうが多いのだ。
 日本は、ほとんどの国民が万博を体験することで、経済成長の夢と希望を抱いた。しかし、日本以上の成功だと自己宣伝する上海万博は、ほとんどの中国国民が、万博を体験できなかったのだ。できなかったことが約一二・三億人の共通体験になってしまったという現実は、問題にならないのだろうか。万博体験組の約〇・七億人と未体験組の一二・三億人との意識のずれが、各地で起きる反日デモになっているのではないか。

マスコミで報道される情報を表面的に受け止めたのでは実態を見誤ってしまうということはよくある。

上記の上海万博の入場者数もそうであろう。

表面的な数字では大阪万博を上回ったとしても、その数字の意味は全く違う。

著者は、この場合、入場できなかった94.5%の国民12.3億人に着目すべきだという。

そのように見ていくと、中国各地で起こっているデモの背景が見えてくる。

とかく富裕層ばかりが注目されるが、中国は、万博にも行けない貧民層12.3億人の国なのだという見方もする必要があるのではないだろうか。

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