なぜ、部下はリーダーの足を引っ張るのか?/小倉広
上場前のベンチャー企業を訪問し、株価の値上がりを予測。「これは!」と思う会社の株を推奨し自らも億単位で買い入れる。そんなカリスマ・ファンドマネジャーは株を買う前に必ずその企業を訪問し、会議室とコピー機を見るそうです。
会議室の時計が狂っている会社の株は買わない。コピー機の周りにミスコピーした紙が散乱している会社の株は買わない。それはすなわち「誰かがやるだろう」という大企業病が風土として蔓延していることを表すから、だそうです。
リーダーがチームが一丸となるリーダーシップを真に発揮するためには、部下たちのフォロワーシップが欠かせない。
「組織の8割はフォロワーシップで決まる」と言われるほど、フォロワーシップは大事である。
フォロワーシップとは、チームや成功のために、メンバーがリーダーを全力で支える影響力のこと。
このようなフォロワーシップが機能しているチームは強くなる。
ところが、実際の現場を見ていると、リーダーの足を引っ張る部下が多いのが現実。
「リーダーのくせにあんなこともできないなんて、信じられない」とか、
「なんで、オレがあんなヤツの部下にならなくちゃいけないんだよ」とか、
何かと理由をつけてはリーダーの足を引っ張る。
しかし、世の中に完璧な上司はいない。
そもそも上司は完璧である必要もない。
そしてだからこそ、フォロワーシップが必要になる。
自らの意思で、リーダーの方針に深く賛同し、自ら積極的に率先して発言・行動し、リーダーの弱みを陰でこっそりと補い、リーダーの仕事を自ら引き受け、リーダーを楽にする存在が必要である。
フォロワーシップが機能しているかどうかは何を見ればいいのか。
それは、フォロワーシップが機能してないとどんなことが起こるかを考えるとわかる。
たとえば、上記抜き書きにあるように、会議室の時計が狂っているとか、コピー機の周りにミスコピーした紙が散乱しているとか、
つまり「誰かがやるだろう」という意識が蔓延していると、このようなことが起こる。
リーダーシップとフォロワーシップ、いかにこれらが機能するチームを作るか?
大きな課題だと思う。
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