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2013年12月 4日 (水)

海洋へ膨張する中国/飯田将史

Photo  このようなトップリーダーの言動に代表される、国際社会に向けた中国による対日批判キャンペーンの中で特筆すべきは、日本による尖閣諸島の国有化をいわゆる歴史問題と関連付けて非難し始めたことである。中国側の主張によれば、中国をはじめとした連合国が日本に対する反ファシズム戦争に勝利した結果、尖閣諸島は一九四五年に中国に返還されたとされる。ところが戦後の日本では侵略戦争に対する反省が徹底されず、軍国主義が残存しており、近年はその影響を受けた右翼勢力が台頭しているという。右翼勢力の代表格である石原都知事が引き起こした尖閣諸島の購入問題をきっかけに、野田政権が尖閣諸島の国有化を行ったことは、日本政治の右傾化を証明すると同時に、連合国によって作られた戦後の国際秩序を否定する企みだというのである。

昨年の野田内閣による尖閣諸島の国有化以来、日中関係は最悪の状態が続いている。

昨年の反日デモなど、まだ記憶に新しい。

こんな中、いつも出てくるのは歴史問題である。

中国としては、歴史問題に関連させることで日本に譲歩を迫ることに加えて、この問題をめぐる日本と米国との協調に楔を打ち込むことだと著者は述べている。

中国としては何とか日米を離反させ、日本を孤立させたいのであろう。

中国にとって一番怖いのは米国なのだから。

その意味からいえば、最近の中国による防空識別圏の一方的設定はいささか勇み足だったような気がする。

かえって日米関係が強固になってしまったのだから。

「しまった」「こんなはずでは」と思っているのではないだろうか。

ともかくお互いのナショナリズムがヒートアップし、不測の事態に陥ることが一番怖い。

あくまでも冷静に対応してもらいたいものである。

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