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2013年12月 7日 (土)

ゼロから学ぶ経済政策/飯田泰之

Photo 昔のアメリカのジョークに「女の幸せとは、旦那の収入が妹の旦那より多いことだ」という話があるそうですが、これは参照点(この場合は妹の家の生活水準)より上か下かによって主観的な幸福の度合いが大きく異なるという行動経済学的な真理を衝いているわけです。

経済政策とは人々の幸福度を高めるために実施する。

そしてそのために成長政策、安定化政策、再分配政策の3つを行う。

人間の幸福度とは極めて主観的なものである。

傍から見て幸福に見えなくても、本人が幸福だと感じていれば幸福度は高くなる。

但し、こういってしまうと経済学という学問は成り立たないので、ある程度の客観的な指標が必要になる。

そう考えた場合、やはり人々の幸福度に大きな影響を与えているのは年収である。

「年収が高ければ幸福とは限らない」という議論も成り立つのだろうが、自分の年収が平均年収よりも高い人は満足度も高いという統計がある。

人間の満足度というのは、不思議なもので、「参照点(レファレンス・ポイント)」というものに大きく左右されるという。

例えば「大人の年収は500万円が普通だ」と思い込んでいたとすると、これを下回る450万だった場合は大幅に幸福度が下がり、550万だと幸福度が上がる。

こうした心理的な満足度の基準になる500万円という金額が、この場合の参照点といなる。

人々の幸福には参照点と現状との比較が大きく影響する。

私たちにとって最も身近な参照点は身近な同僚の年収や業界の相場であろう。

週刊誌などで業界の平均給与の特集をしたものはよく売れるという。

それだけ、人々は「参照点」に関心があるということであろう。

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