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2013年12月11日 (水)

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編/ティモシー・テイラー

Photo ブラジルは国内のコンピュータ産業を守るために、コンピュータの輸入を制限しました。その結果、1980年代の終わりまでに、ブラジルのコンピュータ業界は世界の水準から10年も遅れてしまうことになりました。コンピュータの世界で10年といえば、化石時代のようなものです。
 このことはコンピュータ業界だけでなく、コンピュータを使うすべての企業にとって大きな痛手となりました。金融も通信も製造業も、あらゆる産業が時代遅れのコンピュータで世界と戦わなくてはならなかったのです。
 コンピュータ産業を保護しようとしたばかりに、多くの産業が世界との競争に負けてしまったということです。

今、TPPの議論の交渉真っ只中にある日本だが、その議論の焦点になっているのが、重要5品目を守れるかどうかということである。

日本政府はこれを聖域として必ず守ると言っているが、本当にそれでいいのか疑問に感じる点も多々ある。

それは、ある業界を国が守るとほとんどの場合、その業界は競争力をなくしてしまうという例が多いからである。

上記抜き書きのブラジルのコンピュータ業界のこともその一例である。

保護貿易が有効に働いた例もなくはない。

たとえば、未成熟な新産業を国外との競争から守り、十分な競争力をつけさせるという目的をもって、一定の時期それを実施するということはよくある。

しかしそれはあくまで、一定時期という条件付きであって、いつまでも保護貿易を続ければ、その産業は競争力を失ってしまう。

未成熟産業が成長しないままに終わってしまうこともよくある。

そうすると、国内のほかの産業もダメージを受けることになる。

やはりこれも歴史から学ぶ必要があるのではないだろうか。

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