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2014年1月24日 (金)

熔ける/井川意高

Photo 父はよくこう言っていた。
「『私は努力しています』と言うヤツが一番困るのだ。日本人のメンタリティは『努力しています』という言い方をやたらと好む。何にも考えないでいるくせに、朝は誰よりも早く会社に来て、誰よりも遅くまで働く。結果が出ていようがいまいが、そんな人間に免罪符が与えられがちなのだ。方向違いの努力をしているにもかかわらず、結果が出ているか出ていないかを別にして『あいつは一生懸命やっているじゃないか』と認めてしまう。実に迷惑な話だ」

本書は、会社の裏金でギャンブルにのめり込み、カジノの106億8000万円を失った創業家三代目の転落記である。

内容はハッキリいって言い訳ばかり。

上記抜き書きにあるような、父親から言われていたことの逆をやっている。

経営はなんといっても結果責任である。

どんなに「私は努力したのです」と言っても、会社の経営をおかしくしてしまったのでは経営者の資格はない。

創業経営者が大きくした会社を、二代目三代目がつぶしてしまうということはよくある話である。

創業経営者は自らのカリスマ性で組織を引っ張り大きくしていく。

一方、二代目や三代目は、いい大学をでて学歴は高いものの求心力が足りない。

頭だけで経営しようとする。

結果、組織がだんだんおかしくなっていく。

よくあるパターンである。

この本も三代目のボンボンがギャンブルにのめり込み破滅の道をたどったお話。

彼の使ったお金が一人ひとりの社員の血と汗の結晶として生み出したものだという自覚があれば、あんなことはできなかったはずである。

読んでいて腹が立つ。

読後感は最悪である。

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