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2014年1月29日 (水)

データで読み解く中国経済/川島博之

Photo 25年前に日本が何と呼ばれていたか、覚えている人も多いだろう。〝Japan as No.1〟である。名付けの親はハーバード大学教授であったエズラ・ボーゲルだが、多くの人が、このままの状況が続けば、日本が米国を凌駕する日も近いと思ったものだ。しかし、バブルが崩壊すると、そんな思いはあっと言う間に消え失せてしまった。

飛ぶ鳥を落とす勢いの中国経済だったが、最近ちょっと陰りが見え始めた。

それを見ているとバブル崩壊も近いのではと思ってしまう。

一方、そういわれながらも何とか切り抜けるのではないか、という議論もある。

本書では、データを一つひとつ見ることによって、今の中国がどんな状態に陥っているのかを解きあかしている。

一言で言えば、今の中国の人口構成は25年前の日本とそっくりであるということ。

25年前、日本は〝Japan as No.1〟という本に象徴されるように、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

やがてはアメリカをも追い越すのではないかと本気で思っている人も多くいた。

ところが、その後バブル崩壊が起こり、失われた20年と言われる時代に突入する。

バブル崩壊後に経済が悪化した原因は、大きな目で見れば少子高齢化にあったと見てよいだろう。

年齢構成が25年前にそっくりな中国は、日本を追う可能性が高い。

現在は〝China as No.1〟と呼ばれて飛ぶ鳥を落とす勢いだが、そう遠くない将来に日本と同様に少子高齢化に悩むことになる。

そうなると、経済の面でも行き詰まる可能性が高い。

その結果、日本と同等あるいはそれ以上の政治的混乱に陥る可能性が高い。

そのような国が周辺国や世界に覇を唱えることはできない。

現在、中国は尖閣諸島問題などで日本を刺激しているが、それを過度に恐れる必要はないのかもしれない。

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