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2014年2月26日 (水)

判断と決断/中竹竜二

Photo 日本の社会においては、特に「決断」がおろそかになっているのではないかと思うことがよくある。
 低成長時代が続き、企業の業績が低迷する中で、リスクを回避する傾向が強い。だから、過去の成功事例やデータを一生懸命分析する。もちろん、それによって現状を正しく把握する、つまり、現状を判断することは大事なことだ。判断の甘さが、決断の失敗を招くことは既に書いた通りだ。
 しかし、たとえ正しい判断ができたとしても、未来に向かう決断を過去の成功事例やデータの分析にだけ頼っていたら、未来に新しいものは何も生まれない。同じことを繰り返すだけになってしまう。

著者の定義によると、判断とは、過去の事象について評価すること。

決断とは、未来の事象について方向性を打ち出すこと、である。

更に、判断は、過去から現在に起こった事柄が混沌としているとき、それを整理すること。

だから、判断には、過去から現在までのさまざまなデータ、情報を集めることが重要。

集めたデータや情報をある基準に照らして、いい・悪い、適している・適していないなどを見極められている。

これが、正しい判断を終えた状態。

混沌とした状態が整理されることで、人は冷静になれる。

一方、決断は、選択肢を前に迷っているとき、未来の方針を明らかにして、一歩踏み出すこと。

だから、決断には、過去から現在までのさまざまなデータ、情報から導いた判断を材料に使う。

それに加えて、未来をイメージして、不測の事態や新たな可能性も織り込む。

そして最後は覚悟をもって決断する。

覚悟がなければ、決断を実行していくプロセスでぶちあたる壁を乗り越えることができない。

見えない未来に向けて新たな方針を打ち出すことで、新しい未来をつくることができる。

強い決断をした後には、そこにワクワク感が生まれる、という。

そして、今は、未来をつくりだすようなワクワク感の生まれる決断。

これが必要ではないだろうか。

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