世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方/原マサヒコ
「どうだ、これが5Sのうちの最初の2つ、整理整頓。せっかくだから、なぜこの2つが最初にくるかを教えておこう」
「は、はい」
「この2つはな、時間を作り出してくれるんだ。一歩よ、サラリーマンが1年間働くうちの、『モノを探している時間』はどのくらいか知っているか」
「モノを探している時間ですか……いえ、ちょっと」
「150時間といわれている。150時間と言ったらほぼ1か月。1年間のうちほぼ1か月の間、職場でモノを探しているということだ」
「1か月? そんなにですか?」
整理というのは必要なモノとそうでないモノを区別して、必要でないモノを捨てること。
そして、整頓というのは『整理して残った必要なモノ』を分かりやすく表示させていくこと。
この二つがどうして大事なのか?
それはサラリーマンがモノを探している時間は、150時間にもなるから。
そして整理・整頓を徹底することによって、それを限りなくゼロに近づけることができるから。
このように数字で示されるとインパクトがある。
整理・整頓を徹底することによって、1年間に150時間の労働時間の削減が可能となる。
つまり、整理・整頓はカネになるということであろう。
本書ではトヨタがやっていることが物語形式で紹介されている。
5S、多能工、視える化、非常識な目標等々、世間でも知られている手法ばかり。
問題は、それらをどれだけ徹底できるかということであろう。
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