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2014年2月27日 (木)

超思考/北野武

Photo 死刑が極刑であるためには、ひとつの前提が必要だ。「人間がいちばん恐れるのは死であって、死は人生における最悪の出来事だ」という前提が。世の中の人がみんなそう思っていて、はじめて死刑が極刑として成立する。
 現代では、その前提が崩れてしまっている。生きることに価値があるんだかないんだか、よくわからないという人間がやたらと増えた気がする。
 自殺者がこれだけ増えているのも、不況のせいだけではない。一緒に心中してくれる相手だの、自分を殺してくれる人間だのをインターネットで募集するような時代に、死刑が極刑だと考えるのは幻想でしかないのだ。

今や先進国の中で死刑制度があるのは、日本とアメリカだけである。

しかもアメリカは州によっては死刑制度がない。

日本で死刑制度がいまだに存続しているのは、それが犯罪に対する抑止的効果があるからというもの。

また、被害者の家族の報復感情を満たす意味を持つというもの。

しかし、今、自殺者は年間3万人近くいる。

少なくともそのような人たちにとって死刑は抑止効果とはならない。

しかも、死刑になればもっとも苦痛のない楽な死に方をさせてもらえる。

ギロチンだって、元々はフランスの医者が死刑囚を苦しみから救うために考案したものだという話を聞いたことがある。

そのように喜んで死ぬ者を見ても、被害者の家族の報復感情は満たされはしない。

死刑に賛成とか反対とか言う前に、死刑の意味というものも時代によって変化するということを考えた方がいい。

本書でタケシの言っていること、意外と本質をついているような気がする。

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