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2014年2月 5日 (水)

5年後、メディアは稼げるか/佐々木紀彦

Photo 2011年7月9日号の英『エコノミスト』誌は、「未来のニュース」をテーマに特集記事を掲載しています。その中で、これからのジャーナリズムで求められる倫理基準とは、「客観性」ではなく「透明性」だと結論づけていますが、その意見に私も大賛成です。筆者のバックグラウンド、経歴、そして、政治的なスタンスまで披露した上で、その人間が「私はこう思う」と述べるのは一向に構いませんし、議論を活性化させるはずです。客観を装いつつ自分の思想を紛れ込ませた記事より、自分の立場を明確にして意見を堂々と述べた記事のほうが、読む方もすっきりします。

「客観性」ではなく「透明性」

重要な視点である。

新聞や雑誌、またテレビといったメディアで、よく「客観性」が問題になる。

しかし、本当の意味で「客観的」な見方というものができるのだろうか?

伝えるのが人間である以上、どうしてもその人の主観が入る。

だから、私は客観的なものの見方などありえないと思っている。

事実を伝える記事であっても、その切り口によって記者の主観が入る。

その時点で客観報道ではなくなってしまっている。

むしろ危険なのは、「客観性」をうたっておりながら、その中に記者の思想を紛れ込ませること。

これが一番危険である。

そして客観性をうたっているだけにたちが悪い。

新聞で言えば、朝日や毎日は左寄り、読売や産経は右寄りの記事となっている。

私はそれを前提に記事を読む。

しかし、知らない人はどうなのだろう。

それを客観報道と思いこんで、知らない内に洗脳されることになってしまう。

そうなったら罪は思い。

ところが、多くのマスメディアは「客観報道」を建て前にしている。

逆に言えば、そのような建て前を全面に出すことによって国民をだましているとも言える。

もう、そのような欺瞞はやめるべきではないだろうか。

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