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2014年3月28日 (金)

若者を殺し続けるブラック企業の構造/川村遼平

Photo この「残業代ゼロ法案」を、過労死の遺族やその支援者は「過労死促進法案」と呼んでいる。繰り返し見てきた通り、この社会では残業代の支払いが唯一の〝働きすぎ〟の防波堤となっている。だから、残業代が支払われないことそのもの以上に、過労死のリスクを高めることが懸念されているのである。
 日本の法制度は、〝働きすぎ〟を更なる形で容認するかもしれない、そういう岐路に立たされている。

本書は、ブラック企業問題を扱っているが、「とにかく企業が悪い」という一方的な論調が目立つ。

確かに社員の幸せを全く考えていない企業も存在するのだろう。

しかし、槍玉に挙げられている企業の多くはそうではない。

例えば、ブラック企業の代名詞のように報道されているワタミとその元社長、渡邊氏。

私の印象では、渡邊氏は優れた経営者である。

社員の幸せも真剣に考えている。

社員の中には渡邊氏の考えに賛同して、喜んで残業しているものも多く存在しただろう。

しかし、著者はそのような面は全く触れようとせず、一方的な書き方をする。

上記抜き書きのホワイトカラー・エグゼンプションの法案もそうである。

著者はこれを「残業代ゼロ法案」と言って批判する。

しかし、一方では、時間に縛られずに働きたいと望んでいる社員も多く存在するのも事実。

ところがこのことは全く書かれていない。

ブラック企業問題は確かに放置できない大きな問題なのだが、それだけにもっとまともな議論をして問題解決をしてほしいものである。

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