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2014年3月21日 (金)

俺のイタリアン、俺のフレンチ/坂本孝

Photo ビジネスの戦いに勝つ条件は、そのビジネスモデルに「競争優位性」があること。そして、参入障壁が高いことです。私は事業家として歩んできた人生の中で、この法則を学んできました。
 私はこの競争優位性を、飲食業の中で追求しました。私が行ったことは、一流の料理人が、一流の料理をつくり、かつてないおいしさとリーズナブルな価格で提供し、そしてお客さまに驚くほどに「おいしい!」「安い!」と感じていただくことでした。

「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」が繁盛しているのは偶然ではない。

しっかりとした競争優位のビジネスモデルがあるからである。

まず、顧客ターゲットがしっかりとしている。

顧客ターゲットは、単に20代の女性とか、女子高生とか、独身の男性といったものでは弱い。

あまりにも漠然としている。

もっと、はっきりイメージできるものである必要がある。

その意味で、「丸の内で働く30代の女性3人連れで、肉料理をガンガン食べて、白ワインと赤ワイン、ボトル1本ずつじゃぶじゃぶ飲んで、『明日も仕事がんばろう』と思っていただける……そんな人たち」という顧客ターゲットは非常に具体的であり、かつ、イメージしやすい。

これによってやるべきことが明確になる。

例えば、「日本人1億人の中で、3万円の料理を日本全体の何%の人が食べるのだろうか?」と考えてみる。

でも、「一流の料理人が、一流のおいしい料理をつくり、それを驚くほどのリーズナブルな価格で提供する、こんな店があったら……」と、さらに考えを進めていく。

ここから「一流の料理を立ち飲みスタイルで出す」というビジネスモデルが出てくる。

立ち飲みスタイルで出す事によって、店舗に来るお客様の回転率があがり、その儲かったお金をよりよい食材の購入費に充てることができる。

さらに料理人に最大の裁量権を与える。

各店舗のシェフが現金100万円を懐に入れて毎朝築地へ行って、「あれちょうだい」「これちょうだい」「それ全部ちょうだい」と言える。

これで料理人のモチベーションも上がる。

やる気の高まった一流の料理人が良い食材で最高の料理を提供する。

結果、お客様からも喜ばれる。

リピーターも増える。

これが勝ちパターンにつながる。

ビジネスで成功するためには、差別化をいくつつくれるかが勝負。

「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」の差別化とは、

まず、原価率を高くして、優秀な料理人によって価値を高めていく。

そして価格を、大衆の手の届くところにきちっと決めるというもの。

これで繁盛しないはずがない。

この「俺の」シリーズを率いるのは坂本孝氏。

坂本氏は「ブックオフ」の創業者であり、16年間で1000店舗に成長させた人物である。

でも坂本氏がこれまで立ち上げたビジネスは、ブックオフを含めても2勝10敗だという。

逆に言えば、負けたことを肥やしにして今があるということであろう。

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