« 若者を殺し続けるブラック企業の構造/川村遼平 | トップページ | 嘘だらけの日中近現代史/倉山満 »

2014年3月29日 (土)

大統領を殺す国 韓国/辺真一

Photo 残念ながら、韓国は完全な三権分立とは言えない。
 三権分立とは言うまでもなく、立法府(政治)、行政府(行政)、裁判所(司法)が独立し、互いを監視できる仕組みのことだが、韓国では大統領の権限が圧倒的に強い。
 たとえば私が現職の大統領のスキャンダルを韓国のマスコミで暴いたら、逮捕されて留置場に入れられる可能性が十分にある。それほど大統領は絶対的な権限を持っている。

韓国の大統領のほとんどすべてが、退任後、在職中の「罪」を問われ、亡命、隠遁、逮捕、死刑宣告といった「罰」を受けている。

こんな国、韓国以外に私は知らない。

日本で政権交代後に、罪に問われたのは田中角栄くらいだろう。

しかし、韓国はもうそれが、お家芸になっている。

なぜ、こんなことになってしまうのか。

韓国は大統領制をとっている。

任期は5年、再選はない。

そのかわり5年間は絶対的な権力が与えられる。

大統領制はトップダウン方式だ。

スピーディな決断と実行は大統領制のメリットであろう。

ところがデメリットもある。

手にした権力が絶大なだけに、大統領が任期中にやったことを司法が問うことはめったにできない。

材料を揃えておいて、退任を待つほかはない。

だから、大統領の任期が終わり、一般市民に戻ったときに、権力をふるって好き勝手にやったことのツケを払う。

その結果が毎回のように繰り返される大統領とその家族、親戚、側近の収賄、不正蓄財といったスキャンダルとして表に出てくる。

また、国民もそのことが分かっているので、任期が後1年というあたりから、決まってレームダック化が始まる。

でも、大統領制をとっているのは韓国だけではない。

アメリカもそうだし、他にも多くある。

でも、退任後すぐ罪に問われることなど韓国以外まずありえない。

やはり、制度の問題というより、国民性の問題と考えた方がよいのではないだろうか。

« 若者を殺し続けるブラック企業の構造/川村遼平 | トップページ | 嘘だらけの日中近現代史/倉山満 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大統領を殺す国 韓国/辺真一:

« 若者を殺し続けるブラック企業の構造/川村遼平 | トップページ | 嘘だらけの日中近現代史/倉山満 »