それでもあきらめない ハーバードが私に教えてくれたこと/林英恵
ハーバードの学生たちは、ポジティブな言葉のシャワーを徹底的に浴びる。
「将来、リーダーになる君たちは……」
「この分野の改革者になるであろう君たちに……」
「それぞれの国や地域から選び抜かれた諸君は……」
「社会の問題を解決する任務を背負ったあなたたちは……」
などなど、自分の身のひと回りも2回りも、いや、それ以上に大きな言葉をかけられるのだ。このようなポジティブな言葉の「連打」は、入学式のような特別なシチュエーションだけに限らない。通常の授業でも、教授たちはあらゆる修飾語をつけて学生たちを鼓舞する。
著者の話によると、子どもの頃からずっとハーバードを目指し、何の挫折も経験せず、合格通知を手にしたという人を、まだ見たことがない、
むしろ、「選ばれなかった」という経験を経て、人生の分岐点で悩んでいたときにハーバードという目標が見つかったという人ばかり、ということ。
ハーバードに入学する人は、人生のエリートコースを歩んできた人たちという印象をもっていた私にとってこれは意外であった。
そして、ある程度、人生の挫折を味わった学生がバーバードで味わうのは、ポジティブな言葉のシャワー。
これによって人生や物事に対する考え方が変えられていく。
よくよく考えてみると、人生を変えるのは、その人の知識や能力ではない。
その人の考え方である。
稲盛和夫氏も「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」だといっている。
人生に対して正しい考え方をしてさえいれば、多少能力が劣っていても、必ず道は開けるものである。
「正しい考え方」がいかに大事かということを再確認させられた。
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