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2014年4月19日 (土)

世界史の中の日本/田中英道

Photo 万里の長城を築かなければならないほど常に敵にさらされている中国と、四方を囲む海によって敵から守られている日本。大陸と島国という地理的条件が、異なる人間観に作用している、ということでもあるでしょう。
 この人間観の違いが、同じ黄色人種であり歴史的に深い交流を重ねながらもまったく異なった文化を育て、政治的には齟齬を重ねて現代に至っている根本であることを知らなければなりません。

歴史を知れば知るほど、日本人の特殊性ということが分かってくる。

その中の多くは四方を海に囲まれて敵から守られてきたという地理的特性から来ている。

この特殊性は世界の中で日本だけであろう。

イギリスも一応、海に囲まれているのだが、日本とは全く違う。

そしてこの地理的特殊性から、独自の文明文化が育ってきた。

本書の中でも述べられているが、文化人類学者のレヴィ・ストロースは、日本の神話と歴史には連続性があり、これはその他の文化では見られない特徴だということを指摘している。

たしかに、『古事記』も『日本書紀』も、神話の記述が、そのまま歴史の記述へとつながっている。

天皇家の由来を神話時代から語りはじめ、やがて、実在した天皇の事績へとつながっていく。

このような歴史から独自の文化が生まれ育ってきた。

日本人はこのことにもっと誇りと自信をもってよい。

最近はクールジャパンということで日本のゲームやアニメや食文化が海外でも評判だが、もっと誇ってよいものがあるはずだ。

今、グローバリズムという言葉が盛んに言われているが、内容は欧米化というものであり、これでは意味がない。

むしろ日本の進めるべきはグローカリズムである。

そしてそのために必要なことは「ディスカバージャパン」つまり「日本再発見」ではないだろうか。

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