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2014年4月 8日 (火)

ホンダの価値観/田中詔一

Image 「(藤沢さんは)これでいいな、と思われると(なけなしの人材を)惜しげもなく第一線に出します。急成長のホンダ、どこの部門も(人材が欲しくて)喉から手がでています。一旦任せると、怖いほど信頼されます。これはとても真似のできることではない。ヨーロッパをおともして回った時、現地の担当者がすっかりあがってしまい、数字の桁を間違えてしまいました。藤沢さんはこれをまともに聞かれて一晩眠れなかったということでした」
 できる人材がいた訳ではなく、リスクはあったのだろうが、場を与えることにより人材を育てたということがよく分かる。

ホンダが普通の町工場から世界的な大企業に成長したのはなぜなのか?

最大の理由は創業者の本田宗一郎氏と、彼のパートナーの藤沢武夫氏によると言えよう。

この二人は引き際も見事であった。

優れた経営者も晩節を汚すことがよくあるのだが、この二人は同時に一線を退き、後に続くものに経営を任せた。

この任せるというのは、ホンダの特徴のようである。

まだ中小企業だった時代、ホンダは日本の企業として初めて生産工場をベルギーに設立している。

またその2年後にタイの現地法人を立ち上げている。

まだ、中小企業だったホンダによくそういうことが出来る人材がいたものだと思うが、そうではなかった。

出来る人材にやらせるのではなく、出来なくとも場を与え任せたというのである。

場を与えられた社員は必死にそれをやり遂げようとする。

それが成長につながる。

これが出来るかどうかが、何年経っても中小企業のままなのか、企業として成長し続けるかのポイントとなるのではないだろうか。

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