人生の原理/小宮一慶
超一流と呼ばれる人たちは、たいていが不器用。
それは、なぜか。
不器用な人は、努力の大切さを知っているから。
不器用だから、
器用な人の何倍も時間をかけないと、一人前にはなれなかった。
だから、何倍も考え、何倍も工夫する。
一人前になっても、何倍も、何倍も、何倍も繰り返す。
一人前と一流は違う。
器用な人は早く一人前になるが、そこで努力をやめる人が多い。
不器用な人は努力を続ける。
その努力を続けているうちに、一人前から一流へと変わっていく。
器用な人は、意外と並みの業績しか残していないことが多い。
ちょっとやればすぐ人並みに出来るようになるので、そこで満足し、努力をやめてしまうからである。
逆に、超一流と呼ばれる人たちは、たいていが不器用。
言われてみれば、確かにその通りである。
超一流と呼ばれる人たちの著書を読んだり、話を聞いてみたりすると、スタート時点では他の者よりも劣っていたと言っているものが多い。
自分は他よりも劣っていると思うので、余計努力をする。
やっと人並みに出来るようになっても、努力を続ける。
努力を続けた結果、気が付いてみたら、他よりも抜きんでいた、といったものである。
努力はウソをつかないということであろう。
« こころに残る現代史/白駒妃登美 | トップページ | 世界史の中の日本/田中英道 »
コメント