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2014年4月11日 (金)

コピーキャット/オーデッド・シェンカー

Imageuc5ebxvd アップルはイノベーターだと広く考えられている…(中略)…しかし実際には、アップルの本領は、自社のアイディアと外部の技術を縫い合わせて、その成果にエレガントなソフトウェアとスタイリッシュなデザインをまとわせることにある…(中略)…アップルは…(中略)…一言で言えば、技術のオーケストレーターであり、インテグレーターである。外部からアイディアを取り入れることを恐れず、そこに必ず独創的な工夫を加えるのである。

コピーキャットという言葉から良い印象は持たない。

「あの企業はコピーキャットだ」と言えば、それはその企業を軽蔑する意味で使うことが多い。

イノベーターは尊敬される企業、コピーキャットは軽蔑される企業の代名詞である。

ところが著者は、模倣は今日の重要なビジネスモデルであると述べている。

企業が生き残って繁栄するうえで、模倣はイノベーションと同じ位重要な意味を持っている。

そしてイノベーションそのものを生み出すのに不可欠な要素であるというのが、本書の基本的な前提である。

例えばアップルといえばiPod、iPhone、iPadと、多くの革新的な商品を世に送り出したイノベーターの代表格である。

しかし、アップルはアセンブリーイミテーションの達人であり、数多くの先人たちが通った道を歩んでいる。

偉大な発明をした先人たちは、既存の技術や素材を使い、それを再結合して、新しい技術を生み出してきた。

グーテンベルクの活版印刷は、油性インクと、オリーブオイルやワインの生産に使われる搾り機を組み合わせて生まれた。

アップルも同じロジックを使った。

アップルは、既存の技術を斬新な発想で再結合することに創造性を使っている。

つまり、イノベーションの根本には模倣があるのである。

著者の言っていることは尤もである。

ただ、明らかなコピーキャットとわかる企業がある。

これを戦略の中核に位置付けている企業がある。

このような企業は確かに儲かるのであろうが、やはり消費者の支持は得られないのではないだろうか。

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