夢追人/吉野美奈子
そもそも
私の中の“夢みたいな生活”というのは、
“嫌なことの無い生活”では無かった。
いつだって問題は起こるし、どんな問題だってなんとかなる。
どうせ苦労するのなら、
一番やりたいことのための苦労のほうがいいと思った。
アートを遂行するために
問題があるのなら解決すればいいだけのことで
英語が問題なら勉強すればいいし 法律が問題なら法律を勉強すればよかった。
足りていない部分が
“問題”というリアリティとして表層化してくるだけのことで
それは、いつでも素敵な次のステージへのKEYだった。
本書の著者、吉野氏はニューヨークを活動拠点としている彫刻家。
OLを辞めて、単身渡米し、一つ一つ壁を乗り越え夢を実現していった著者の生き方は、まさに「夢追人」。
「夢」という言葉は頻繁に使われる。
でも、その言葉の意味するところを本当に知って使っている人はそれほど多くはいない。
夢を追いかける生活とは、夢のような生活ではない。
むしろ、次から次へとリアルな問題に遭遇し、それを一つ一つ乗り越えていく生活。
緊張とプレッシャーの連続。
この行き着く先が夢の実現である。
でも、人間、夢があるから頑張れる。
夢を追い続ける人、自分もそうでありたい。
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