機長の「集中術」/小林宏之
「人間は習慣の動物」と言われているように、集中力も習慣です。
必要に応じて集中できるように習慣化することによって、集中力を高めていくことができるのです。
旅客機の機長にとって集中力は命の問題に直結する。
それだけに普段から集中力を高めようと、様々な取組をしている。
そしてそれは他の職業にも応用できる部分が多い。
ではそのポイントは何だろう。
それは集中力も結局は習慣なのだということ。
集中力は、目的を実現するために、自分の意識と行動を自分が望む事柄、望む状態に向けて、自分自身をコントロールする能力である。
つまり、集中力は、目的に向かってどれだけ自分をコントロールするかにかかっている。
どれだけ集中できるかは、どれだけ自分をコントロールできるかに比例する。
そしてそれは努力によっていくらでも高めることができるという。
集中力というと、生まれながらの才能、天賦の才能、能力の差などと捉えられがちである。
しかし、実際には、集中力は誰にでも備わっている機能であり、一種のスキルでもある。
集中力がスキルである以上、テクニカルスキルと同様に、目的意識の強さ、教育、訓練、努力、工夫、などによって、いくらでも、何歳になっても伸ばすことができる。
そしてそれを習慣化するまで繰り返すこと。
これ以外にない。
集中力も一つのスキルだということは新しい気づきであった。
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