« 消えたヤルタ密約緊急電/岡部伸 | トップページ | グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略/グロービス経営大学院 »

2014年6月16日 (月)

JR崩壊/梅原淳

Jr 筆者は本書を執筆する前からJR北海道に限らず、鉄道関係者に率直な意見を求めた。現業部門に従事する社員、それも管理職を含めてコストカットへの不満はとても多い。特に印象に残った意見は次の2つで、他の意見もほぼそこに集約される。
「本社から現業部門に派遣された管理職はコストの削減だけが頭にあり、お客様や現業部門の声は無視された」「破損したり故障したものを修繕したいと申請しても、社員に落ち度があるような指摘を受け、自分自身の評価に影響するのではないかと考えている」

昨年9月、JR北海道の函館線を走っていたJR貨物の貨物列車が脱線した。

調査の過程でJR北海道が実施した線路の整備作業に多数の不備が存在したことが判明する。

何と、整備基準値以上に広がった軌間の不具合が170カ所で発見されたというのだから驚きだ。

JR北海道のずさんな軌道整備を知って、正直あっけにとられたことを記憶している。

JR北海道の関係者への取材すると「軌間の広がりなどの軌道の歪みはわずかな時間で修繕できる」のだという声が聞かれたという。

「わずかな時間で修繕できる」という言葉の陰には、直そうとすれば直せるが、何らかの事情でそうできないという意味が潜んでいるように感じられる。

問題はその「何らかの事情」である。

JR北海道は軌道の整備を行う能力をもっていないのではない。

社内の風土、空気などの理由で軌道の整備を怠っていたものと推測される。

単なる能力の問題ではないだけに、この問題の根深さがあるように感じる。

今後、どのような改革が行われるのか、注意して見ていく必要がありそうだ。

« 消えたヤルタ密約緊急電/岡部伸 | トップページ | グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略/グロービス経営大学院 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JR崩壊/梅原淳:

« 消えたヤルタ密約緊急電/岡部伸 | トップページ | グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略/グロービス経営大学院 »