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2014年6月28日 (土)

経営者の条件/P.F.ドラッカー

Photo 成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の集積である。実践的な能力は修得することができる。それは単純である。あきれるほどに単純である。七歳の子供でも理解できる。しかし身につけるには努力を要する。掛け算の九九を習ったときのように練習による修得が必要となる。b六、六、三六が何も考えずにいえる条件反射として身につかなければならない。習慣になるまで何度も反復しなければならない。

何度も読み返している本がある。

ドラッカーの一連の書籍などはその中の一つである。

さて、本書でドラッカーは「成果をあげることは一つの習慣である」と言っている。
「成果をあげる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである」とも言っている。

要するにドラッカーがここで言いたかったのは、成果をあげることは生まれつきのものではなく修得可能な能力なのでもっと努力せよということ。

ドラッカーはいろいろな組織のエグゼクティブと働いてきたが、いまだかつて、一人として、天性のエグゼクティブ、生まれつき成果をあげるエグゼクティブに出会ったことはない、と断言する。

つまり、成果をあげている者はみな、成果をあげる力を努力して身につけてきているのである。

そして彼らのすべてが、日常の実践によって成果をあげることを習慣にしてしまっている。

しかも成果をあげるよう努める者は、みながみな成果をあげられるようになっている。

成果をあげることは修得できる。そして修得しなければならない、と言うのである。

最近、労働法改正の議論の中で、労働時間ではなく成果によって報酬を決めるということに対して一部のマスコミが批判しているが、おかしな議論である。

ほかの人の仕事ぶりに責任をもつ経営管理者であろうと、主として自分の仕事だけに責任をもつ独立した専門家であろうと、成果をあげることに対して報酬を支払われることに変わりはない。

成果をあげないならば、いかに多くの知力と知識を使い、いかに多くの時間を使おうとも単なる徒労である。

さて、ドラッカーは成果をあげるために身につけておくべき習慣的な能力として次の五つをあげている。

(1)何に自分の時間がとられているかを知ること。

(2)外の世界に対する貢献に焦点を合わせること。

(3)強みを基盤にすること。

(4)優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中すること。

(5)成果をあげるよう意思決定を行うこと。

一つ一つ、重要なポイントだと思う。

これらを習慣になるまで繰り返し行うことが必要ということである。

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