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2014年6月29日 (日)

未完のファシズム/片山杜秀

Photo するとどうすれば日本は「持てる国」に化けられるのか。けっきょく満洲です。満洲事変を起こし、満洲を事実上領有する。そこを基点に日本を世界に冠たる大産業国家にする。石原はこのヴィジョンのとりこになってゆきました。

大正から昭和の敗戦へと、時代とともに日本は神がかってきた。

世界最終戦論、一億玉砕、どうしてこのような思想が生まれたのか。

本書はこの時代の指導者や思想家の発言や文献を通してその流れを書き記している。

たとえば満州事変に至る道筋を開いたものとして、石原莞爾の世界最終戦争論という思想がある。

将来、日本とアメリカは必ず大戦争をする。

いや、しなければならない。

日本は東洋の、アメリカは西洋の代表。

その戦争は世界最終戦争となる。

というもの。

そしてその戦争に勝つためには日本は「持てる国」になる必要がある。

今の日本は「持たざる国」である。

その日本が「持てる国」になるためには中国を獲得しなければならない、と。

石原莞爾が満州事変を起こしたということには様々な論があるが、少なくともそのような考えが底辺に流れていたのは確かなようだ。

そしてそれを後押しするような世論があった。

それにしても当時の日本がタガが外れたように戦争に突入していくことから教訓として学ぶことは多いのではないだろうか。

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