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2014年6月19日 (木)

成長する管理職/松尾睦

Photo 過去の研究によると、何かを達成すべき状況において、学習志向が高い人は、挑戦的課題に取り組み、積極的に知識を獲得しようとするのに対し、業績志向が高い人は、自分の能力を証明することを重視するあまり、挑戦を避ける傾向があると言われている。

中小企業の経営者と話していて「うちにもっと優秀なマネージャーがいてくれたらなぁ」という言葉がよくでてくる。

では優秀なマネージャーとはどうすれば育てることができるのか?

本書によると、マネージャーの成長の7割は、直接的な仕事経験によって決まるという。

例えば、「事業の立て直し」「プロジェクトへの参加」「ゼロからのスタート」「ラインからスタッフ職への異動」などの経験が、マネージャーとしての成長を促す。

しかし、ただやみくもに経験だけ積めばよいというものでもない。

やはり、それを生かせるかどうか、個々の特性によるところが大きい。

その中で、興味深く感じたのは、学習志向の高い人は、挑戦的な課題に取り組むが、業績志向の高い人は挑戦を避けるというもの。

普通、業績志向の高い人の方が挑戦的な課題に取り組むと考えがちだが、どうもその考えは間違っているらしい。

でも、考えてみればそうである。

業績志向が高いということは、業績を上げることに価値を見出している人ということ。

でもその業績とは、目標に対してどのくらい達成したかという意味での業績。

そうなってくると、当然、低い目標を設定した方が、目標達成しやすくなり、業績が上がっているように見える。

結果として、挑戦的な課題には取り組まなくなる。

一方、学習志向の高い人は、業績よりも自分がそのことによって何を学べるかということに価値を見出す人なので、結果として挑戦的な課題に取り組むようになる。

結果、学習志向の高い人の方が管理職として成長するというのである。

この視点は非常に面白い。

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