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2014年6月23日 (月)

ワーク・デザイン/長沼博之

Photo 生産性の大幅な向上は、人類を新たな段階へと引き上げた。しかし、結果として「大量消費によって経済を成り立たせるため」の「雇用」という概念を生み出し、残念ながら、昔ながらの「働く」こととは意味が大きく乖離してしまったのである(「働く」の語源は「傍を楽にする」こと、つまり「周りに貢献する」ことと言われる)。この、産業社会・消費社会を成り立たせるための「雇用」という位置づけは、ここにきてあらゆる側面から限界を迎えている。これまでの「雇用」=「働く」という図式が、世界的に崩れ始めているのだ。

長年続いてきた働くという形が今、変わろうとしている。

IT、ロボットの進化、人口の減少、高齢化、年金制度の崩壊等々、働く環境はどんどん変わってきている。

特にどこかの会社に就職して定年まで働き続けるという雇用の形は変わっていかざるを得ないであろう。

現代は、「働く」ということについて3つの価値観があるという。

1つ目は、「グローバル経済の中で、自社の影響力を大きくしていくことが幸せだ」という考え。

中堅企業や大企業に勤めていれば分かる価値観だろう。

2つ目は「自分のやりたいことを仕事にしながら、俊敏性を持ち、ネットワークを重視して生きることが美しい」という考え。

インターネットにつながれば仕事ができるノマドワーカーや、小さなチームで働くことを嗜好する人は、よく分かるのではないだろうか。

そして3つ目が「苦しむ人たちを助けたいという強い思いで、生きる意味と働く意味を一致させたい」という願い。

当然、NPOやソーシャルビジネスで働くことを望む傾向がある。

以上の3つの価値観が大きくかわることはないだろう。

ただし、これらとは全く違った価値観のもと、働く人たちがでてくるかもしれない。

見方によっては、非常に面白い時代に生きていると言えないだろうか。

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