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2014年8月27日 (水)

真実/高田昌幸

Photo 記者は人脈が勝負だ。何か起きたとき、電話一本で真相を語ってくれる人をどの程度持っているか。それですべてが決まる。
 小樽は平和だと言っても、いつ、何が起きるか、わかったものではない。「その日」に備え、人脈を広げる努力を欠くと、そのとたんにこの商売は終わりである。
 デスクからは「とにかく情報源をつくれ。親しい警察官をつくれ」と言われていた。

北海道新聞は2003年11月から約一年半、北海道警察の裏金を追及する大キャンペーンを張った。

「道警は組織全体で長年、裏金をつくってきたのではないか。それをひた隠しにしてきたのではないか」

それが報道の主眼だった。

本書は、その時の中心記者だった著者の記録である。

そもそも警察と新聞記者とは持ちつ持たれつの関係である。

質の良い情報を得ようと思えば、警察との良好な人間関係は不可欠である。

その警察を敵に回すということは新聞記者にとっては死を意味する。

そしてそれを著者は体験した。

警察は組織を守るためにそこまでするのかといった感じである。

しかも、新聞社も記者の後ろ盾になってくれない。

場合によってはトカゲのしっぽ切りにあう。

悲しいことだがこれが現実である。

真実を追い続けることがいかに困難なことであるかということを本書は教えてくれる。

しかし、少数派であっても、このような記者がいるので、ジャーナリズムの健全性は保たれているのであろう。

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