« F1 戦略の方程式/浜島裕英 | トップページ | 折れない新人の育て方/船戸孝重、徳山求大 »

2014年8月 3日 (日)

なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか/辻井啓作

Photo ここでとりあげた商店街の特徴は、いわゆる商店街活性化事業により活性化や再生ができた訳ではないということだ。中には、何らかの商店街活性化事業が行われているところもあるが、それは活性化した要因ではない。これらの商店街に共通して見られるのは、〝強い店〟があり、それが新しい店を呼んで、商店街が活性化していることだ。

著者は、元商店街活性化コンサルタント。

「元」だから言えることを語っている。

彼によると、よくある商店街活性化の先進事例の大部分は、ウソだとのこと。

先進事例集などに紹介されている商店街のほとんどが、実は活性化していない。

商店街活性化事業のほとんどは、せいぜいその場限りの成功で、商店街という場所全体を活性化することにつながっていない。

前向きに事業を拡大しようとする経営者は、商店街活性化の活動については、「敵を作らない程度につきあっておく」というぐらいにしか考えておらず、自身の商売については商店街ではない外部に活路を求めている。

商店街の存在は、前向きな経営者の視野に入っていない。

これが実態だ。

これらは商店街組合が中心となり活性化しようとする限り変わらないという。

成功事例はむしろ、これとは逆の発想から生まれている。

たとえば、〝強い店〟が生まれれば、その回りの商店街は活性化する。

〝強い店〟といっても、圧倒的な規模と品揃えで集客する大型店のような店ではない。

規模は小さくても、魅力的、個性的な商品やサービスで、周辺地域や、場合によっては広域から顧客を呼びよせる力のある商店、それが〝強い店〟だ。

そのような〝強い店〟は、次の店を呼ぶ。

ある店が繁盛すると、集客ぶりを見て、それを目当てにしたり、繁盛している雰囲気に引き寄せられて、別の店が開店する。

立地や商店街のとりくみがお客さんを呼んでいる訳ではなく、個々の店が商品やサービスの魅力で顧客を呼び、それが新しい店を呼ぶ。

こうした「店が店を呼ぶ」スパイラルがこれらの商店街を活性化していく。

また商店街を、金も人脈もない若い人の新規創業の可能性を広げる場としてとらえれば、まだまだ利用価値がある。

つまり、このような方向で具体策を考えてゆけば、まだまだ活路は開けるということである。

本当の成功事例を参考に可能性を模索してゆくべきであろう。

« F1 戦略の方程式/浜島裕英 | トップページ | 折れない新人の育て方/船戸孝重、徳山求大 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか/辻井啓作:

« F1 戦略の方程式/浜島裕英 | トップページ | 折れない新人の育て方/船戸孝重、徳山求大 »