なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか/加瀬英明、ヘンリー・S・ストークス
私はマクロイがトルーマン政権による原爆投下の決定に参画したことを、知っていた。
私は広島・長崎に対する原爆投下を話題にして、「あの時、日本がもし原子爆弾を一発でも持っていて、アメリカのどこかに落とすことができたとしたら、日本に核攻撃を加えたでしょうか」と、たずねた。
すると、レストンが「なぜ、答がわかっているのに、質問するのか」と、口をはさんだ。
私は「原爆投下の決定に参画した人に会ったことがないので、確かめてみたかった」と答えた。
マクロイが「もちろん、あなたは答を知っているだろう。もし日本があの時に原爆を持っていたとしたら、日本に対して使用することはありえなかった」と、いった。
先日、広島で平和記念式典が行われた。
原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」という言葉が刻まれている。
でも、これだと、何か原爆を落とされた日本が悪かったような印象を与える。
もし、「過ちはくりかえしませぬから」というならば、
反省すべきは、原爆を落として約14万人の非戦闘員を殺傷したアメリカ側ではないかとつい思ってしまう。
もっと深読みするならば、日本の本当の過ちは、抑止力としての原爆を持っていなかったからだともいえる。
もちろん日本が核を持つことは許されない事だろうし、私自身も反対なのだが。
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