会社人間の皮を脱ぎすてよ/佐藤康行
知っておいていただきたいのは、会社には一秒たりとも現状維持はない、ということです。つまり、繁栄の方向に向かっているか、衰退の方向に向かっているか、その二つに一つなのです。
「会社には一秒たりとも現状維持はない」と著者は言う。
同感である。
現状維持という言葉が出てきた時点で、その会社は衰退への道を歩み始めている。
なぜなら世の中は常に変化しているからである。
世の中、会社から言えばマーケットが常に変化している以上、会社も常に変化し続ける必要がある。
言葉を換えて言えば、会社とは変化適応業といえる。
もちろん、会社の理念は変える必要はない。
いやむしろ、理念は変えてはならない。
そうしないと、単なる根なし草になってしまう。
では何を変えるのか?
戦略であり、そこから出てくる仕事の流れ、オペレーションの部分である。
会社はこの部分を常に変えていかなければならない。
でも、これを実行している会社はどのくらいあるのだろう。
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