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2014年9月 5日 (金)

大づかみ日本の近現代史/倉山満

Photo 世論が期待したのは青年将校である。農村出身者が多く、政党や財閥の腐敗を糾弾する彼らの不満を、荒木貞夫陸相や真崎甚三郎参謀次長らが吸収した。民政党政権で陸軍部内に権勢を振るった宇垣閥を人事で一掃した彼らは皇道派と呼ばれた。「下克上」の機運が盛り上がる。
 そして5月15日、三上卓海軍中尉らが首相官邸に乱入し、「話せばわかる」と応対する犬養を「問答無用」と射殺した(五・一五事件)。この武器を持った軍人による無抵抗の老人への凶行を、世論は賛美した。
 長い不況の中ですさんでいた国民は、景気回復と武力制裁に沸くだけでなく、暗殺をも容認し始めた。

タイトルにあるように、歴史というものを大づかみでとらえることは重要なことであろう。

五・一五事件は、1932年5月15日に日本で起きた反乱事件。

武装した大日本帝国海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入し、内閣総理大臣犬養毅を殺害した。

ところが、当時の政党政治の腐敗に対する反感から犯人の将校たちに対する助命嘆願運動が巻き起こり、将校たちへの判決は軽いものとなった。

このことが二・二六事件の陸軍将校の反乱を後押ししたと言われている。

ここから政治は腰が引けたような状態になり、あの戦争への道を歩みだす。

問題は世論であり、マスコミである。

特にマスコミの役割は重要だ。

当時から、マスコミの性質は変わっていない。

つまり、世論に同調し、世論をあおる。

客観的な、頭を冷やす、冷静な報道をするのでなく、むしろ扇動する。

そして政治もそれに動かされる。

この構図、今も全く変わっていないように感じる。

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