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2014年10月25日 (土)

世界経済の大潮流/水野和夫

Photo_2 従来の二極化と、グローバル時代のそれとではまったく異なります。従来の二極化は大企業と中小企業の賃金上昇率の差を指していたのですが、どちらも生活水準が上がる点においては同じでした。ところが、一九九四年以降になると、大企業の賃金は上昇し、中小企業は下落するという上下の方向に開く格差へと変わったのです。

大企業と中小企業の業績回復の関係を、旅客機の前輪と後輪の関係に例えることがある。

旅客機が離陸するとき、まず前輪があがり、しばらくして後輪が上がる。

逆に着陸するときには、まず後輪から着地し、最後に前輪が着地する。

同様に景気回復すると、まず大企業の業績が回復し、中小企業はそれからしばらくして回復する。

逆に不況になると、まず中小企業の業績が下落し、しばらくして大企業の業績が下落する。

というのである。

しかし、本書を読んでみると、今やこの考え方も甘いと言えそうだ。

本書によると、グローバル化した現在は、中小企業はもはや景気回復の恩恵は永遠に受けることはなく、大企業との格差は開くばかり、とのこと。

この著者の主張、残念ながら今の日本の経済状況を言い当てている。

もはや経済においては、これまでの考え方が通用しない時代に突入したということではないだろうか。

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