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2014年10月 7日 (火)

悪魔のサイクル/大前研一

Photo 私は「散歩することによって、根詰めた状態から解放され、より良いアイディアが出てくる」と主張しましたが、
「とにかくみんなが席についてるんだから、着いて下さい。こんなところを散歩してたらみっともないですよ」
「あなたは将来の指導者、そういう立場で日立に入っているんだから、一般の人たちから見たら、なんでそんなおかしなことをやるのか、と思われるようなことはしないほうがいいですよ」と。こういう風に諭すのです。
 残念なのは、こういった現象が未だに一部の企業では存在するという事実です。クリエイティブな仕事をしている人たちのクリエイティビティを最大限引き出すにはどうしたらいいか? という人事制度ではなく、全ての社員が等しく同等にという形で組まれている人事制度に、クリエイティブな人たちを同じように当てはめようとします。とにかく縛るということが会社の秩序、という風にです。

本書は著者が40年前に書いた本を改定したもの。

内容は、著者が書いていた日記をまとめたもの。

これを読んでみると、当時から著者がいかに日本人の物の見方や考え方に疑問を持っていたかがわかる。

上記抜書きは、著者が日立に在職中のエピソード。

午後、裏庭を散歩していると人事部の人が走ってきて、

「みんなが席についているときに、なんであなたは席についてくれないんですか」と注意された、と。

日本の組織はみんなと違うことをやることを極端に制限する。

そのため金太郎飴的な社員になってしまう。

これでクリエイティビティな発想など生まれるはずがない。

しかし、このような「出る杭は打たれる」的な風土、

今も全く変わっていないような気がする。

まさに「悪魔のサイクル」である。

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