社員は育てなくていい!/宋文州
リコーの会長を務めていた浜田広さんは、こんなことをおっしゃっています。
「人は育つのである。育つのである。育つきっかけなり、環境なりを、どうやってつくりこんで、与えてやるかが問題であり、誰かが誰かを育てる、そんなことはなかなかむずかしい 」
そう、人は勝手に育つのです。マネジメントする側は、人が育つような環境をつくることが大切なのです。
「人を育てる」という言葉はよく使われる。
でも、その言葉の裏に「俺が育ててやる」という傲慢さがあるのではないだろうか。
そもそも人が人を育てることなどできるのか?
「人から言われたことはやりたくない」
これが人の本質である。
人から言われたことは正しいことであっても反発する。
これが人間である。
だから誰も人に育てられようとは思っていない。
反面、誰もが「成長したい」と思っている。
だから、大事なことは「育つ環境を与える」ということ。
豊富な肥料を与え、必要な水を与え、豊かな太陽光線を浴びせれば植物は自然と育つ。
同様に、育つ環境を与えれば人は育つ。
この視点を持つことが大事なことではないだろうか。
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