実践・プレッシャー管理のセオリー/高杉尚孝
プレッシャーを生みだす悪い思考のトップが、絶対的な要求である「ねばならぬ」思考です。具体例をあげると、
◆「私は常に完璧でなければならない」
◆「私は競争に絶対負けてはならない」
◆「私は決してミスをおかしてはならない」
◆「私は絶対に否定されてはならない」
◆「他人は私の思うとおりでなければならない」
◆「状況は常に私に都合よくなくてはならない」
など、「あらねばならない」、「せねばならない」、「あってはならない」、「してはならない」と、絶対的な要求をするのが「ねばならぬ」思考です。
メンタルタフネスとは「プレッシャー状況」において粘り強く業務を遂行するための思考と感情をコントロールする技術である。
スポーツの世界では、「この1球で」勝敗が決まるという場面がある。
その時、求められるのがメンタルタフネスである。
しかし、メンタルタフネスはスポーツの世界だけで求められているわけではない。
ビジネスの世界でも当然、求められる。
そしてメンタルタフネスとは訓練によって身に付けることができる、という。
その一つが「ねばならぬ思考」を変えること。
私たちはプレッシャー時に「○○ねばならぬ」と考えることによって更に過度なプレッシャーをかけてしまう。
この、プレッシャー時に、元にある悪い思考を良い思考へと修正することによって、悪いマイナス感情と後ろ向きの行動を良いマイナス感情と前向きの行動へと転換する思考の技術がある。
この技術は、「○○にこしたことはない」という相対的な願望を基盤とした上で、論理的、現実的、かつ柔軟な考え方をすることによって「良いマイナス感情」を選択し獲得する、思考のスキルにほかならない。
極めて単純なことだが、この思考回路を訓練によって身に付けることによってメンタルタフネスを獲得することができる、という。
試してみる価値があるのではないだろうか。
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