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2014年11月 7日 (金)

医学部の大罪/和田秀樹

Photo わたしはこれは、宗教だと思っています。麻原彰晃に引っかかったヤツらのことは笑えない。人はやはり、ある集団の中にいると、そこでの価値観に洗脳されていくのです。
 そして、宗教の信者の中の信者総代みたいなヤツ、いわば医局教信者の中でいちばん教授にぺこぺこする、いちばん保守的なヤツが教授になる。で、教授になったらなったで、院長、学部長、学会長と、同じ構図が繰り返されていく。審議会の委員になる教授も、その中から推薦されていくわけです。

日本の課題のじつに多くが、医学部のあり方に関わっていると著者は言う。

ここ数十年の世界の変化のなかで、人の価値観も組織のあり方も大きく変化してきた。

そうでないと、競争原理のなかを生き延びられないからである。

実際、旧態依然とした多くの産業、組織は淘汰されてきた。

そのなかで依然として変わらない組織、それが大学医学部である。

半世紀前に「白い巨塔」で描かれた世界は、今も現実に起こっている。

全体としてみると、医療を受ける人の大半にとってそぐわない診療方法がとられている。
これを裏付けるかのようなデータもある。

それは、医学部の多い県、つまり、専門医が多い県ほど平均寿命が短い、というもの。

論より証拠ということであろう。

医学部が時代に合わないから、超高齢社会にも自殺大国にもガン大国にも対応できない。

逆に言えば、医学部が変われば、現在の国民医療費の少なくとも公的負担分ぐらいは減らせるはずだと著者は主張する。

確かに、著者の言うように、医学部はある種のカルト集団といってもよいのかもしれない。

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