猿の部長/竹内謙礼、青木寿幸
「その図体がでかくて、動きが遅いキリンが、なぜ生き残っているか、分かりますか?同じポジションの動物は、相手を弾き飛ばすんです。つまり、弾き飛ばされた種の動物は、絶滅するんです」
「うーん、それならば、キリンがなぜ、生き残れたのかを考えると……首が長いからか?」
「そうですよ。キリンは、他の動物が食べることができない、背の高い木の葉を食べることができるからです。もし、キリンが中途半端な首の長さであれば、身体も小さく、足が速い馬に弾き飛ばされて、絶滅していたはずです。ちょっと首が長いのではなく、ダントツで長いから、生き残ることができたんです」
本書はマーケティング戦略の紹介本である。
物語風にマーケティングの基本を紹介している。
例えば、マーケティングにポジショニングによる差別化という考え方がある。
他社に勝つには差別化しなければならない。
では差別化するにはどうすればよいのか?
他にはない強みを持つことである。
そのことをキリンを例に説明している。
図体が大きく動作も遅いキリンがなぜ生き残ったのか?
長い首を使って他の動物が食べることのできない高いところにある木の葉を食べることができたから。
つまりこれはマーケティングにおけるポジショニングという考え方である。
つまり、本当の意味で差別化のポジショニングを探し出すことができた会社は成功するというもの。
マーケティングとは何なのか、を理解するにはよい本かもしれない。
« ナショナリズムは悪なのか/萱野稔人 | トップページ | 世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか/安西洋之 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
« ナショナリズムは悪なのか/萱野稔人 | トップページ | 世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか/安西洋之 »
コメント