« 構造改革論の誤解/野口旭、田中秀臣 | トップページ | 猿の部長/竹内謙礼、青木寿幸 »

2014年12月30日 (火)

ナショナリズムは悪なのか/萱野稔人

Photo 私は大学卒業後しばらくしてフランスの大学院に進学した。そこで驚いたのは、フランスの哲学思想界ではナショナリズム批判が一つのテーマとしてはほとんどなされていないということだ。ナショナリズムという言葉が哲学・思想の議論ででてくることすらあまりない。それまで日本の人文思想界の状況を多少なりとも当然視していた私は肩すかしを食らってしまった。(中略)
 反ナショナリズムという思想的フレームはこの点でひじょうに日本的なのだ。
 ナショナリズム批判がここまで重要な思想的テーマとなること自体、日本におけるナショナルな言論空間に固有なことだといってもいいだろう。

日本では「ナショナリズムは悪だ」という論調が大部分を占める。

「ナショナリスト」は、「極右」とか「国粋主義者」と表現される。

安倍首相もナショナリストと言われることが多い。

しかし、このような議論こそ、日本独特のものなのかもしれない。

かつて「日本の常識は世界の非常識」と言った人がいたが、

日本という限られた言論空間の中では、物事の本質が見えなくなっているのかもしれない。

« 構造改革論の誤解/野口旭、田中秀臣 | トップページ | 猿の部長/竹内謙礼、青木寿幸 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ナショナリズムは悪なのか/萱野稔人:

« 構造改革論の誤解/野口旭、田中秀臣 | トップページ | 猿の部長/竹内謙礼、青木寿幸 »