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2014年12月12日 (金)

資本主義の終焉と歴史の危機/水野和夫

Photo いまだ資本主義の次なるシステムが見えていない以上、このように資本の暴走を食い止めながら、資本主義のソフト・ランディングを模索することが、現状では最優先されなければなりません。逆説的な言い方になるかもしれませんが、資本主義にできる限りブレーキをかけて延命させることで、ポスト近代に備える準備を整える時間を確保することができるのです。
 資本主義の先にあるシステムを明確に描く力は今の私にはありません。

資本主義はもはや終わりを迎えている、これが著者の主張。

資本主義は「中心」と「周辺」から構成され、「周辺」つまり、いわゆるフロンティアを広げることによって「中心」が利潤率を高め、資本の自己増殖を推進していくシステム。
アフリカのグローバリゼーションが叫ばれている現在、地理的な市場拡大は最終局面に入っていると言っていい。

もう地理的なフロンティアは残ってない。

もはや利潤をあげる空間がないところで無理やり利潤を追求すれば、そのしわ寄せは格差や貧困という形をとって弱者に集中する。

そして現代の弱者は、圧倒的多数の中間層が没落する形となって現れる。

と、そこまでの話は共感できる部分がある。

ところが、そこから先が問題。

肝心の解決策が何も提示されていない。

ただ単に資本主義をソフトランディングさせ延命させ、「解決策は先人の知恵に委ねよう」という、どこかで聞いたような話。

結局、問題の先送りに過ぎないのではないか、と思ってしまった。

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