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2014年12月15日 (月)

メイドインジャパン 驕りの代償/井上久男

Photo ゴーン氏が来日以来、「コミュニケーション」という視点でも組織を改革してきた。グローバル化が進展している中で国籍や言語、価値観までもが違う多様な人材と働く機会が増えているため、様々な社員の考えを吸い上げると同時に自分の考えを伝え、会社を一つの方向にまとめていく必要性に迫られていたからだ。
 日産の幹部は「ゴーンさんが来て、最も変化した社内システムが社内コミュニケーションの手法」と言う。

日産はゴーンCEOの就任後、業績がV字回復した。

その手法として、「リバイバルプラン」「コミットメント」「コストカット」という手法ばかりが語られているが、幹部に言わせると最も変化したのは「コミュニケーション手法」だという。

ゴーン氏が就任して以来、各職場にモニターが1台ずつ配置され、社内システムとつながり、経営計画や決算など重要な対外的な発表は、すべてこのモニターに映し出されるようになった。

社員はゴーン氏の考えをライブで聞くことができるようになった。

会見を録画してスピーチをスペイン語やポルトガル語などに翻訳して海外に送ることもある。

会社の意思決定とそのプロセスが瞬く間に伝わるようになった。

あたかも滝(カスケード)が流れ落ちるように伝わることから「カスケード・コミュニケーション」とも呼ばれた。

経営者が何を考えているかが末端にまで直接伝わらないと、危機意識が共有できない。

これでは社員の行動が素早くならない。

ゴーン氏はそこにメスを入れたというわけだ。

自分自身の実体験を振り返ってみても、業績が悪化している会社は、コミュニケーションが悪くなり、社内の空気が澱んでくるものである。

会社の復活のカギはコミュニケーションにある、重要な視点ではないだろうか。

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