人を動かせるマネジャーになれ!/ブライアン・トレーシー
「上陸は失敗した。われわれの軍は撃退された。ノルマンディーに上陸することはできなかった。この作戦にともなうすべての決断において、責任はすべてこの私にある」
上記抜書きは、連合軍総司令官のドワイト・アイゼンハワー元帥が、作戦が失敗に終わったときに備えて用意しておいたメモだという。
作戦が失敗に終わったとき、マスコミに発表する内容を書いたもの。
つまり、アイゼンハワー元帥は、腹をくくって指揮を執っていたということ。
マネジャーの仕事とは、部下の能力を最大限に引き出して成果をあげること。
そのためには部下をそれこそ手足のように動かせなければならない。
でも、上司がいうようにはなかなか動かないもの。
特に、人には感情があるからやっかいだ。
だから、人を動かすとは、人に感情的な影響を与えることだともいえる。
著者も「人の能力を最大限に引き出すには、学歴や知識、経験よりも、感情的な影響を与える接し方や言動のほうが重要だ」といっている。
マネジメントはテクニカルな面だけではないということであろう。
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