凡人でもエリートに勝てる人生の戦い方。/星野明宏
「自分をプロデュースする」視点とは、「自分が所属する組織を客観的に眺め、まだ誰もやっていないこと、誰も担っていない役割を探すこと」です。
著者は自分のことを凡人だという。
では、凡人である著者がどうして世間の関心を引くような実績をあげられたのか。
それは、「自分をプロデュースする技術」を電通時代に身に付けたからだという。
「自分をプロデュースする」とは、自分の手で、ゼロから「理想の自分」をつくりあげていくこと。
ポイントは、ふたつ。
第一に、組織における自分の立ち位置を明確にして特長をつくる。
第二に、能力やスキルではなく、凡人流の発想術で勝負する。
このふたつを心がけることで、凡人のままでもエリートと勝負できる人間になれる。
この考え方、マーケティングのポジションングの考え方とよく似ている。
いわゆる、マーケティングのニッチ戦略である。
規模や能力で劣る中小企業は大企業とまともに戦ったのでは勝てない。
そこでニッチを探し、そこの資源を集中させる。
同様に凡人も組織の中でのニッチを探し、そこでどう自分の特長を生かすか考えよ、ということ。
確かに、どんな組織にも、必ず組織の役に立ち、かつ自分を最大限に活かせる立ち位置が存在するはず。
この視点、組織で生きる人間にとって大事だと思う。
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