« 人を動かせるマネジャーになれ!/ブライアン・トレーシー | トップページ | 山本五十六(下)/阿川弘之 »

2015年1月22日 (木)

山本五十六(上)/阿川弘之

Photo 山本の論旨は、
「そんな巨艦を造ったって、不沈という事はあり得ない。将来の飛行機の攻撃力は非常に増大し、砲戦が行われるより前に、空からの攻撃で撃破されるから、今後の戦闘には大戦艦は無用の長物になる」
 というのであったが、証拠を出してみろと言われれば、世界の海戦史で飛行機に沈められた戦艦は、未だ一隻も無い。山本の所論は、今でこそ当然至極のものに見えるかも知れないが、当時は少しも当然でない。一部の人には、過激で非現実的な書生論のように思われたらしかった。

この巨大戦艦建造を巡っての議論は興味深い。

この当時、積極的建造賛成論と航空主兵説が対立し、「大和」「武蔵」の建造をめぐって度々激しい口論になった。

山本の主張は、大戦艦が勝敗の優劣を決する時代は終わった、というもの。

しかし、軍中枢の判断は「世界の海戦史で飛行機に沈められた戦艦は、未だ一隻も無い」ということで、山本の意見は拒否された。

結局、巨大戦艦は建造されたわけだが、山本の主張が正しかったことは、歴史が証明している。

時代を先取りした提案や意見が「前例がない」ということで拒否されることは今でもよくある。

人間は同じことを繰り返す存在。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったのはドイツの名宰相ビスマルク。

本当にその通りだと思う。

« 人を動かせるマネジャーになれ!/ブライアン・トレーシー | トップページ | 山本五十六(下)/阿川弘之 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山本五十六(上)/阿川弘之:

« 人を動かせるマネジャーになれ!/ブライアン・トレーシー | トップページ | 山本五十六(下)/阿川弘之 »