リーダーシップからフォロワーシップへ/中竹竜二
私自身のスタイルを例に挙げながらスタイルの重要性を説いてみよう。まず、私のスタイルの大きな特徴は「日本一オーラのない監督」であること。これは自分でも気に入っているキャッチフレーズの一つでもある。その他、周りの期待に応えないと同時に、他人に期待しないスタンスを持っている。また、指導している選手たちを怒ることよりも、逆に私が謝ってしまう。さらに、私自身がスタイルを重視していると同様、選手たちにもスタイル確立を勧めている。
リーダーというと、一定のイメージを持ちやすい。
そして、理想のリーダー像としていつも上がるのは、歴史上の偉人。
チャーチル、ケネディ、リンカーン、ナポレオン、アレキサンダー等々。
多くの場合、彼らは強いリーダーシップを発揮している。
でも本来、リーダーシップにはいろんな型があって良いはず。
リーダーシップが他者に影響を与え一定の方向に動かすことを目的とするのであれば、それほど一定の型にこだわる必要はないはず。
むしろ、固定概念を持つことによって、自分本来の良いものを発揮できずに終わってしまうことにもなりかねない。
早大ラグビー部の監督である著者のスタイルの大きな特徴は「日本一オーラのない監督」であること、だという。
別にリーダーにオーラがある必要はないのである。
リーダーにとって大事なことは、自分のスタイルを貫くこと。
むしろ、これが大事なんだと教えられる。
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